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ブログ 土壌汚染とは

土壌汚染の可能性がある場合、井戸水使用前に検査は必要ですか?

土壌汚染

かつて井戸水は、生活用水の全てを担っていました。どの家庭にも手押しポンプ式の井戸が設置されており、そこからの水でお風呂を沸かし、米を研ぎ、味噌汁を作り、顔を洗っていました。

 

より安全な水道水が発達した今、井戸水を使っている人はほとんどいません。しかし、日本の貴重な水資源であることには変わりないのです。

 

地下水は地中の中を毛細血管のごとく張り巡らされており、その地下水を汲み上げた井戸水は、土壌汚染の影響を極めて受けやすいと言わざるを得ません。

 

今回は、そんな井戸水と土壌汚染との関係についてお話します。

 

 

使われていない井戸を再利用するには水質検査は必要ですか?

かつて生活用水としてありとあらゆる場面で活躍してきた井戸水。当然、当時の井戸水は今のように水質検査を実施することもなく、誰もが当たり前のようにきれいな水と認識していました。

 

しかし、井戸水は現在の水道水のように水処理が行われているものでもありません。ではなぜ、水質検査すら行われていない井戸水がきれいな水なのか?

 

それは古来より積み重なった地層のろ過効果によるものです。ろ過とは、最も基本的な水処理方法であり、現在ではキャンプや登山で非常時の飲み水確保の手法として知られています。

 

例えば、登山中遭難し、数日間山で助けを待たざるを得ないという状況、真っ先にやるべきは飲み水の確保です。

 

それにはまず、大きめのペットボトルを逆さにして底の部分をナイフで切り落とします。すると変形のロートが出来上がる。

 

あらかじめキャップに蓋をしておいて、まずは細かい砂をペットボトルの5分の1の容量まで入れる。次に少し粗めの砂を先ほどの砂と同量入れる。さらにその上に枯葉や木の枝を詰め込み、最後に砂利をしっかりと詰め込む。

 

上から処理したい川の水や泥水を流し込めば、ペットボトルのキャップ部分から出てくる水は不純物がきれいに除去された水となって出てくる。ペットボトルに詰め込んだ砂や枯葉、砂利などにより水の中の不純物が取り除かれることによって、きれいな水が確保できるというわけです。

 

地中を走る地下水は、まさにこの効果により不純物が取り除かれた水の集合体なのです。

 

ただしこの濾過効果、残念ながら重大な欠点があります。それは細菌やウイルスなどの微生物は除去できないということです。それらは、砂よりもはるかに小さく、簡単に濾過装置をすり抜けてしまいます。

 

登山での緊急事態で濾過装置を作り、不純物が取り除かれた水を確保したとしても、その水をそのまま飲むことはあまりにも危険な行為です。そういう場合は必ずろ過された水を煮沸する必要があるでしょう。

 

つまり、使われていない井戸に水があったとしても、その水に細菌やウイルスが潜んでいる可能性は極めて高くまたそういう井戸は長年雨ざらしであったことは想像に容易です。

 

従って、使われていない井戸の再利用には、水質検査はもちろんのこと、井戸のたまり水を揚水する必要もあるでしょう。

 

濾過だけでは飲めないのか!

 

使用許可が出ない場合はどうしたら使えるようになりますか?

まずは井戸の使用許可が出ない理由を考えてみましょう。そもそも何のために井戸水を使用するかというところから考えなくてはなりません。

ここでは、井戸水の用途を工業用水と飲用に分けて考えましょう。

 

①工業用水

飲用以外の用途で井戸水を使用する場合、使用量が莫大になる可能性があります。井戸水は貴重な地下資源であり、それを独占することは許されません。そのため、井戸水を使用する旨の各種届出書を役所に提出し、許可を待たなければなりません。

 

ただし、使用許可が出ないケースはあまりありません。あるとすれば書類の不備、もしくは極端に地下水量が少ない地域である場合でしょう。

 

前者の場合は書類を揃えれば許可は出ます。しかし後者の場合、許可は難しいかもしれません。役所と相談する必要があり、場合によっては代案を考えておく必要があるかもしれません。

 

②飲用

井戸水を飲用のために使用する場合、極めて厳格な水質検査を実施しなくてはなりません。

 

井戸水を組み上げる場所にもよりますが、概ね年1回の水質検査を受け、飲用として問題がない旨の書類を作成して役所に提出しなければなりません。また、井戸の深さや周囲の地質などをまとめた書類の提出が必要になる場合もあります。

 

使用許可が出ないケースは、水質検査で環境基準値を超過した場合がほとんどです。そうなると、もはや飲用としての使用は絶望的です。よほど大掛かりな工事を実施すれば別ですが、何かの拍子に井戸水の水質が変化することを祈るしかありません。

 

それ以外で最も簡易的な方法は、揚水した井戸水の処理装置を設置することです。ただし、そうなると井戸水とは言えなくなるかもしれませんが・・・

 

許可がいるのね!

 

井戸付近の土壌が汚染されていることはありますか?

以前もお話ししたことがあると思いますが、地中の中においては、地下水、つまり井戸水と土壌は一蓮托生です。井戸水が汚染されていれば、付近の土壌が汚染されている可能性があり、その逆もまた然り。

 

仮に井戸周辺の土壌汚染調査を実施した結果、汚染が確認されたとすれば、井戸水の汚染の可能性は極めて高いと言わざるを得ないでしょう。

 

逆に言えば、井戸水の水質調査を実施し、土壌汚染対策法で規定されている特定有害物質が検出されれば、周辺土壌の汚染の可能性が高いということになります。

 

土壌汚染調査を実施する上での指標とするには、これ以上のものはないと言えます。

 

 

汚染を取り除けば水はきれいになりますか?

さて、土壌汚染が日本の貴重な地下資源である井戸水を汚染させてしまっている現状、そしてそれがいかに深刻な事態かということがお分かりいただけたかと思います。

 

東京の築地移転問題そして豊洲土壌汚染問題でも明らかなように、土壌汚染対策法で規定された方法はおろか、現在の地質学の粋を持ってしても一度汚染されてしまった汚染を完全に浄化することは、不可能に近いのです。

 

仮に、土壌汚染の完全浄化が可能であれば・・・もちろんそれは地下水の完全浄化をも意味しますが・・・井戸水はきれいになるでしょう。

 

かつて生活用水の全てを井戸水に頼っていた時代と同じように、ありとあらゆる場面で井戸水の使用が可能になるはずです。

 

ただし、ここでいう完全浄化は土壌汚染対策法で規定する完全浄化を意味するものではありません。地質学の法則を一切考慮しない土壌汚染対策法の浄化では、土壌汚染浄化も地下水の浄化も不可能、いや、むしろ汚染を拡大させる恐れすらあります。

 

土壌汚染と地下水汚染を取り除くことができれば、井戸水はきれいになります。しかし、今の技術を持ってしてもそれは不可能に近いです。今の技術でできることは観測井戸を設置することによる定期的な水質検査及び汚染された地下水を揚水曝気で浄化することだけです。

 

まとめ

現在も日本各地に井戸は設置されています。特に地方の農家には未だ現役で使用されている井戸も存在します。

仮に現役で使用されている井戸の水質検査を井戸の所有者に打診したらどうなるか?

 

「バカヤロウ、そんなの必要ねえ!」

 

という返事が返ってくるでしょう。本来ならばそれが正しいのです。井戸水の水質検査などが必要であってはならないもの。井戸水はきれいなもの!それが当たり前でなくてはならないです。

 

井戸水を生活用水として使用している方々は、当たり前のように井戸水でお風呂を沸かし、米を研ぎ、味噌汁を作り、顔を洗っています。

 

土壌汚染が叫ばれている昨今、それと連動して地下水、つまり井戸水も汚染されている可能性が高いです。

 

井戸水はきれいで当たり前、水質検査など必要ない!そんな状況をいち早く作り出し、次世代にきれいな井戸水を残すことこそが、今を生きる私たちの責務なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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