汚染のおそれの位置?
本の紹介はちょっと休憩して、たまには土壌汚染に関するお話をしたいと思います。
以前お話したことがあるガソリンスタンドや、地下室・地下ピットのある調査対象地では、ガソリン等が入っているタンク等の直下の土壌を採取して評価しないといけません。
なぜかというと、ガソリンタンクや地下ピットに汚染物質が含まれている場合、その底から汚染物質がしみだしている可能性があるということです。つまりその位置で汚染が生じていたのか?ということになります。
ガソリンスタンドは地下タンクが多数存在します。
ボーリングにて土を採取
では、その地下室やタンクの下にもぐって物理的に土を採取できるかというと、スモールライトで体を小さくし、潜りこんで採取するしかありません。
今は小型ロボットもいない時代ですので、ピットやタンク下での試料採取が困難な場合は図の様に隣接する地点で採取することになっています。
図で示すとこうなります。
分析機関で分析します。
採取した土壌は分析機関へ持込み、適切に分析を実施します。
その結果をもとに、どこまでの深さまで汚染物質がシミこんでいるのかを確認するため、さらに深い深度までボーリング調査を実施します。
なんとかしてよ!ドラ〇モン!
汚染の程度は事業活動の年数に比例します。
汚染がどの程度しみ込んでいるかは深度調査を実施しないと判断できませんが、経験上では事業活動をどれだけ長く行っていたかによって、汚染の度合いが比例する傾向にあります。
汚染物質の貯蔵位置によっては、地下ピットの深度から調査しないと判断できません。地下ピット等の施設がある事業所はご留意くださいね。